鹿島アントラーズは、沖縄県出身の所属選手・知念慶をキュレーターに起用した特別企画「Curated by Kei Chinen: Okinawa Collection」を発表いたします。

本企画は、知念選手の故郷である沖縄の伝統文化とスポーツを融合させ、「知念慶選手を通じて沖縄を知る機会を創出し、その魅力を鹿島アントラーズを通して全国へ届ける」ことを目的としています。

協業パートナーとして、琉球藍研究所(りゅうきゅうあいけんきゅうじょ)、琉球ガラス工房 燈人(ともしびと)、本田星陶所(ほんだせいとうしょ)、そして沖縄出身イラストレーターのLittle Chico(りとるちこ)氏が参加。やちむん、琉球藍、琉球ガラスといった沖縄が誇る伝統工芸やアートに、知念選手のエッセンスとクラブのアイデンティティを加え、ファッションの分野も横断する新たなコレクションとして展開します。

また、鹿島アントラーズのホームタウンがある茨城県と沖縄県は、茨城空港と那覇空港を結ぶ直行便が運航していることから、地理的にも身近な存在となっています。本企画が、両地域のさらなる交流促進と文化的な架け橋となることも目指します。

鹿島アントラーズが知念慶選手とともに、地域の伝統工芸と真摯に向き合う本企画は、スポーツの新しい社会的価値を提案するものです。

2025年6月。
知念慶選手を中心に、「海をテーマにしたコレクションを作りたい」という想いからプロジェクトがスタートしました。

キーワードは、沖縄の蒼とアントラーズレッド、そして情熱。
透き通るような深い海の蒼と、燃えるような赤。
その対照的な色に、沖縄と鹿島アントラーズ、そして知念選手自身の二つのルーツを重ね合わせました。

2025年7月。
知念選手のプレースタイルにならい、職人の技に焦点をあてることを決定。

2025年8月。
彼のプレーがひとつひとつの積み重ねで形を成すように、伝統工芸もまた、時間と手仕事の積層によって完成します。
その共通点から生まれた発想により、琉球藍研究所、琉球ガラス工房 燈人(ともしびと)、本田星陶所、そして沖縄出身のイラストレーター Little Chico との協業が決定しました。

2025年9月。
入念な打ち合わせを重ね、サンプル制作を繰り返す日々。
琉球藍の深い蒼、やちむんの静かな質感、琉球ガラスの赤の輝き、そしてポップアートが描く陽気な沖縄の海辺。
それぞれが知念選手のプレーのように独自の個性を放ちながらも、全体としてひとつの“沖縄”を描いています。
そして、職人の手によって生み出されたアイテムは、同じものが二つと存在しません。

2025年10月。
いよいよプロジェクトのお披露目。

本企画を通じ、鹿島アントラーズと知念慶選手が伝えたいこと。
それは、日本と沖縄の文化を知ってもらうこと、そしてその価値を次の世代へとつなぐこと。
琉球藍や琉球ガラスの工房では、後継者不足や原料確保など、ものづくりを続けるうえで多くの課題があります。
だからこそ、知念慶選手がクラブを通してその魅力を発信し、サポーターを通して多くの方に「知るきっかけ」を生み出すことに、大きな意味があります。

良いものを長く使い続ける文化。
手仕事のぬくもり、不揃いの中にある美しさ、時間が積み重ねる価値。
本企画を通じて、フットボールクラブの枠を超え、文化を発信する存在でありたいと考えています。

「Curated by Kei Chinen: Okinawa Collection」は、
スポーツと伝統、情熱と静けさ、沖縄と鹿島アントラーズ。
それらがひとつに溶け合う、新しい文化のかたちです。

本田星陶所

沖縄県那覇市の陶芸工房・本田星陶所が手がける「13やちむん」シリーズ。

知念慶選手の背番号「13」をモチーフに、伝統的なやちむんの技法と現代的な造形美を融合させた特別なコレクションです。

藍色の深みと静けさをまとった器には、知念選手のプレースタイルに通じる力強さと繊細さが息づいています。

本田伸明氏が主宰する本田星陶所による「13やちむん」コレクションは、タンブラー・お碗・コーヒーカップ・お皿の4種を展開。

沖縄の伝統的なやちむんの技法を受け継ぎながら、コバルトブルーを基調とした洗練されたフォルムが特徴です。

知念慶選手の背番号「13」を、“ボールを刈り取る”ような力強い筆致の手書きフォントで上絵技法によりあし
らい、手作業で一点ずつ丁寧に仕上げています。

藍の深い青が放つ静けさと凛とした存在感が、日常の食卓を豊かに彩ります。

本田星陶所は、作家・本田伸明氏が那覇市の壺屋エリアに構える陶芸工房。

沖縄の伝統工芸「やちむん」の技法を大切にしながら、現代の暮らしに寄り添う器づくりを追求しています。
代表作である「ブルーシルエット」シリーズをはじめ、静寂の中に深みを湛えるコバルトブルーの表現で高く評価されており、その作風は“沖縄の空と海を閉じ込めたような青”と評されることも。

本コレクションでは、その美しい青に知念慶選手の象徴である「13」をゴールドカラーで重ね、伝統と情熱が共鳴する鹿島アントラーズらしさが込められた新たなやちむんのかたちを提案します。

琉球ガラス工房 燈人

沖縄の海から昇る朝日のように、燃えるような赤を纏った「琉球ガラス工房 燈人」コレクション。

知念慶選手の情熱と、琉球ガラスの伝統技術が融合し、沖縄の光と力強さを映し出す特別なグラスが誕生しました。

一瞬のきらめきに宿る熱を、永く残すための一品です。

琉球ガラス工房 燈人(ともしびと)によるロックグラスは、海から昇る朝日のように燃え上がる赤が印象的な逸品。

アントラーズレッドをイメージしたガラスに、知念慶選手のサインとシルエットを刻印しています。

伝統の琉球ガラス技法で一点ずつ吹き上げられ、赤いガラスは溶解窯(約1,300℃)の中では無色の状態で溶けていますが、再加熱による特別な熱処理を経て初めて赤く発色します。
この工程には専用の設備と高度な技術が必要で、製作できる工房はごくわずか。そのため、赤い琉球ガラスの製品は他のカラーに比べ稀少かつ手の込んだアイテムです。

沖縄の光と情熱を鹿島アントラーズというフィルターを通じて表現した、唯一無二の輝きを放つグラスです。

琉球ガラス工房 燈人(ともしびと)は、沖縄県豊見城市「おきなわ工芸の杜」に拠点を置くガラス工房。
伝統的な琉球ガラスの吹き技法を継承しながら、県内でも希少な赤色ガラスや耐熱ガラスの制作を行っています。

伝統的な技法を引き継ぎ、長年の経験を持つ職人の感覚で温度と時間を見極めながら生まれるガラスは、透明感と深みを併せ持つ独自の美しさを放ちます。
今回のコレクションでは、赤の発色に知念慶選手の情熱を重ね、沖縄の陽光とスポーツの躍動が共鳴する作品として仕上げました。

琉球藍研究所

 

沖縄の自然が育む藍の深みと、知念慶選手の情熱が重なり合う「琉球藍研究所」コレクション。
伝統の藍染技術に現代的な感性を重ね、静けさの中に力強さを宿す3つのアイテムが誕生しました。
沖縄の海と風をまとった藍の色が、日常に穏やかな存在感を添えます。

琉球藍研究所による「琉球藍絞り染め」シリーズは、Tシャツ、エプロン、フォトフレームの3アイテムを展開。

伝統の藍染技術を用い、知念慶選手をはぐくんだ沖縄の海をイメージして一枚一枚丁寧に染め上げています。

絞り染めTシャツは左胸に知念選手のサイン刺繍を施し、藍の濃淡が織りなす唯一無二の表情を表現。

同じ染め技法を用いたエプロンは、深い海のゆらめきを思わせる奥行きある仕上がり。
さらに、琉球藍染とレジン、木の質感を融合させたフォトフレームには、知念選手の写真と直筆サインをセットにし、藍が持つ静かな力強さを感じさせます。

琉球藍研究所は、沖縄県豊見城市「おきなわ工芸の杜」に拠点を構える藍染工房。

琉球藍研究所は、沖縄本島北部・やんばる地域で自ら琉球藍を栽培し、染料の抽出から染色までを一貫して行っています。やんばるの自然に寄り添いながらの藍栽培は、気候や土壌の変化、日照や湿度の管理、さらには台風による被害など、多くの自然条件とのせめぎ合いの中で成り立っています。藍の葉はデリケートで、気温や水分のバランスを少し誤るだけで発酵が進まず、染料が使えなくなることもあるほど。そのため、発酵や染液づくりには長年の経験と勘、そして日々の観察が欠かせません。

その丹念な工程から生まれる藍は、化学染料では出せない深みと優しさを持ち、沖縄の海のように静かで力強い青を放ちます。今回のコレクションでは、その藍に知念慶選手の故郷の海を重ね、沖縄の自然とスポーツが響き合う新しいかたちを表現しました。、沖縄の海と大地と人の営みが織りなす深く静かな色合いを放っています。

Little Chico

沖縄の陽光と海の色、そしてフットボールへの情熱をポップアートで描く「Little Chico」コレクション。

沖縄出身のイラストレーター・Little Chicoが、知念慶選手をモチーフに“沖縄の守り神”シーサーを通して表現した特別なアートシリーズです。
エネルギッシュで自由なタッチが、知念慶選手と沖縄、そしてフットボールをつなぐ新たな物語を生み出します。

海外のカートゥーンやポップアートに影響を受けた色彩豊かな作風で知られるイラストレーター・Little Chicoとのコラボレーション。

沖縄のビーチでフットボールを楽しむシーサーと太陽、そしてそれを応援する空や魚、雲たちをポップに描いたデザインです。

“守り神”であるシーサーに、知念慶選手が試合中にボールを刈り取る瞬間(実際の試合シーン)を重ね合わせた作品「The Lion of the Midfield(ミッドフィールドの獅子)」として、沖縄の自由でエネルギッシュな空気を表現。

この特別描き下ろしイラストをアパレルアイテムに落とし込み、日常の中でも沖縄の明るさと力強さを感じられる一枚に仕上げました。

Little Chico(リトルチコ)は、1992年生まれ・沖縄県那覇市出身のイラストレーター。

幼少期より海外のカートゥーンやカルチャー、ポップアートに影響を受けたイラストを得意とする。これまでにイオンモールライカム沖縄、サンエーPARCO CITYなどの商業施設へのイラスト提供、東京スカパラダイスオーケストラのツアーグッズ制作、県内外アパレル企業とのコラボレーションなど。

今回のコレクションでは、シーサーを“フィールドの守り神”として描き、知念慶選手の躍動を通じて“沖縄の陽気さと情熱”を世界に発信。ポップアートの軽やかさとフットボールのダイナミズムが共鳴する、アートとスポーツの新しいコラボレーションです。

 

Price LIST

本田星陶所
やちむん コーヒーカップ「13」 / ¥8,800
やちむんタンブラーグラス「13」 / ¥8,800
やちむんお皿「13」 / ¥8,800
やちむんお碗「13」 / ¥10,230


琉球藍研究所
絞り染めTシャツ(サイン刺繍) / ¥16,500
琉球藍絞り染めエプロン / ¥16,500
琉球藍染めフレーム(知念選手直筆サイン&写真付)/¥33,000


琉球ガラス工房 燈人
ロックグラス「13」(サイン刻印入り)/ ¥7,700
ロックグラス「13」(サイン・シルエット刻印入り)/ ¥8,800

Little Chico
The Lion of the Midfield Tシャツ / ¥5,500
The Lion of the Midfield フーディ / ¥8,800
The Lion of the Midfield ジップフーディ / ¥8,800
The Lion of the Midfield ロンTEE / ¥6,600


受注期間 2025年10月24日(Fri)17:00~11月3日(Mon)23:59

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