琉球大学理学部海洋自然科学科教授。専門は動物行動学、水産増殖学、頭足類学で、イカ・タコなど頭足類の社会性やコミュニケーション、自然史、飼育技術を中心に研究している。
1964年生まれ。北海道大学大学院で水産学の博士号を取得後、スタンフォード大学や京都大学、理化学研究所などでの研究を経て、2005年より現職。
琉球列島沿岸に生息する熱帯性タコ類を対象に、学習などの認知能力、社会性と関連した高密度生息地「オクトポリス」の存在とそこでの相互交渉、脳の3次元CT画像による脳の分析などの研究を研究室のメンバーと共に進めている。2022年には、ヒラオリダコ(Callistoctopus aspilosomatis)が視覚と触覚をどのように用いて外界世界を認知するかを明らかにした論文で、日本動物学会論文賞・藤井賞を受賞した。また、2025年には、ヒトに見られるラバーハンド錯覚がタコにも起こることを明らかにし、タコの感覚世界が想像以上に豊かであることを示した。
著書に『イカの心を探る』(NHKブックス)のほか、タコを主題にした『タコは海のスーパーインテリジェンス』(Dojin選書、2020年)、『タコの知性』(朝日新書、2020年)、『タコのなぞ「海の賢者」のひみつ88』(講談社、2024年)がある。NHK「ダーウィンが来た!」では陸に上がって狩りをするタコの生態解説者として、Eテレ「サイエンスZERO」では「おいしいだけじゃない!神秘の知的生命体『タコ』」に出演するなど、多数のメディアを通してタコの魅力を発信している。
2026年からは、頭足類の生態学的知見を活かして鹿島アントラーズの「しかたこ」にも目を向け、その社会性や神経系の特徴、サッカーとの関係について思考を深めている。